札幌で網膜剥離の治療は「大塚眼科病院」まで

網膜剥離の治療は早期発見・早期治療が最も大切です 網膜剥離の治療専門外来サイト

所在地
〒001- 0016 札幌市北区北16条西4丁目 2番17号
アクセス
「札幌駅北口」から車で 約3分、南北線 「北18条駅」 徒歩3分
中央バス 「北18条西5 丁目」 徒歩2分、「北18条駅前」 徒歩3分
駐車場28台あり、玄関前に身障者の方専用駐車場1台あり

社会医療法人秀眸会 大塚眼科病院

お電話でのお問合せ TEL.011-747-5211

診療時間
9:00~12 :30
13:30~17:00

治療

網膜裂孔の治療方法

網膜光凝固術

穴の周囲をレーザーで凝固させ、網膜剥離に進行させないための方法です

レーザー治療とは、網膜剥離の前段階である「網膜裂孔」の治療に使われる方法です。特殊なレンズを目につけて、レーザーを穴の周りに何発も当て囲みます。その部分は徐々に癒着(ゆちゃく)して固まりますので、硝子体からの牽引(けんいん)に耐えて、穴から網膜に水分が入りこまないようにするという治療です。所要時間は、15分程度です。レーザーを当てるときに少し衝撃を感じる場合がありますが、治療は外来で可能で、入院の必要はありません。場合によっては、数回追加治療することもあります。

網膜光凝固術

網膜にあいてしまった穴から網膜の下へと硝子体が入り込むと網膜剥離となります。水分の侵入を防ぐため、レーザーで裂孔の周囲を焼き固めてしまいます。

網膜剥離の治療方法

強膜バックリング(網膜復位術)

白目を外側から圧迫して、網膜剥離を「外」から治す方法です

強膜(きょうまく)とは眼球の一番外側にある「白目」のことで、強膜バックリングとは網膜剝離を眼の「外」から治す方法です。シリコンの手術材料(シリコンタイヤやシリコンスポンジといいます)を白目である強膜に縫い付けることで眼球を一部くぼませて眼球内部に「土手」のような隆起を作り、その隆起に網膜剥離の原因となった網膜裂孔を乗せて、穴を眼の外側からふさぐという手術です。穴の周りを白目の上から冷凍凝固や、白目に小さな穴をあけて溜まった水分を抜くなどの処置を追加することもあります。初回の手術であればほとんどの場合部分麻酔で行うことが可能です。この方法は数十年前に完成された網膜剝離の術式です。

強膜バックリング(網膜復位術)

眼球の内側をさわらずに、網膜剥離を治療することができます。 網膜に穴があいてしまった部分の外側の白目にスポンジをあてて内側に盛り上がった部分をつくり、穴をふさぎます。

この手術がおすすめの方

  • ・年齢の若い人(10代〜30代)でとくに網膜円孔が原因の方
  • ・中高年でも範囲の狭い網膜剝離の方

強膜バックリングのメリット・デメリット

メリット
・眼球の外側から操作して、目の内部を触らない
デメリット
・多少の痛みがある
・眼球が少し歪むため、近視の度数が変化する

硝子体手術

硝子体を除去して網膜を元の位置へ戻す「内」から治す方法です

硝子体(しょうしたい)とは眼球内にあるゼリーのような柔らかい組織のことで、眼球内の約8割をしめています。硝子体手術とは、網膜剥離を目の「内」から治す方法です。眼球の白目に3~4カ所の小さな穴を開けて、細い器具を眼内にいれて操作する細かな手術です。患者さんの年齢によりますが、白内障手術を同時に行う場合が多いです。

  • 局部麻酔をして、眼球の壁に小さな穴を3カ所開けます
  • その穴から細い3つの器具を眼内に挿入します
  • 硝子体を切除します
  • たまった水を抜きながら、空気やガスを注入して
    網膜を元の位置に戻します

網膜剥離の原因となっている硝子体を切除して、ガスを注入して網膜を元の位置に戻し、仕上げに穴をレーザーで塞ぐ方法です。(硝子体は99.9%が水分です。)切除しても水分におきかわるため問題ありません。

この手術が適応される方

  • ・萎縮性円孔が原因となる若い方以外の、すべての網膜剥離の方
  • ・とくに出血を伴ったり、広い範囲が剥離している場合

硝子体手術のメリット・デメリット

メリット
・痛みが少ないため部分麻酔で行うことができる
・手術の傷が小さくて済む
デメリット
・水晶体を取る場合が多い
(通常は眼内レンズに置き換えるので大きな問題は出ません)
・手術後に姿勢の制限が出る
(数日間仰向けで寝られない、場合によってはうつ伏せで過ごすなど)

再発のリスクについて

再発のリスク

手術機器の進歩により患者さんの負担が軽減し、網膜を手術中にしっかり確認しながら元の位置に戻せるという利点などから、網膜剝離の手術では硝子体手術を第一選択にすることが最近では多くなりました。しかし、網膜剝離は手術で治る可能性が高い病気であるものの、つねに再発する可能性(リスク)をかかえる病気である点に注意が必要です。硝子体手術後に再発した場合には、強膜バックリング後に再発するよりも重症化しやすいという問題もあります。そのため全ての網膜剝離を硝子体手術で行うのではなく、剝離のタイプ、年齢、職業などを十分に検討して、硝子体手術か、強膜バックリングか、あるいは両者を組み合わせるかといった、最適な手術方法を選択しなければいけません。

術前・術後に注意すること

術前の注意

安静にしてリラックスしましょう

手術の前は、網膜剥離が広がらないように安静にして過ごしましょう。わからない事があり不安な時は、遠慮なくスタッフや担当医にご相談ください。患者さんがリラックスして手術を受けられるようにサポートいたします。

術後の視力について

通常の網膜剥離では、そのほとんどが手術によって治療可能です。剥離が小さいほど手術後に、より視力がもどりやすい傾向がありますから、網膜剥離とわかったときはすぐに手術を受けることをおすすめいたします。

術後の注意

術後の姿勢について

硝子体手術では、剥離した網膜を元の位置に戻すため眼内にガスを注入することがあります。この場合手術後は仰向け以外、もしくはうつ伏せで過ごしていただくことがあります。ガスは軽く、上に向かう性質があるため、手術後に決められた姿勢を取る事で、ガスが網膜を押し戻してくれます。網膜がもとの位置にもどるまで、なるべく安静にしましよう。

入院期間について

レーザー治療 強膜バックリング 硝子体手術
通院治療 1日〜7日間の入院 1日〜7日間の入院

手術の後は担当医の指示に従って安静にします。網膜裂孔のレーザー治療の場合は、入院の必要はありません。その他の手術では、経過によりますが、1週間程度で退院できることが多いです。

日常生活での注意点

退院後は日常生活はいつも通りに戻りますが、いくつか注意することがあります。 空気やガスの残っている場合は仰向けになれないことがあり、また気体が抜けるまで飛行機には乗れません。 感染がおきないようにこすったり汚れた水が入ったりすることを避けます。運転や力仕事、運動は医師の指示にしたがって再開していきます。ものを見ることや事務的な作業はあまり制限をしないことが多いです。

お一人おひとりにとって最適な治療方法を

入院治療のメリット

近年は治療の進歩で、網膜剝離の手術でも日帰りや短期入院での治療が可能になってきたのは事実です。しかし頻繁な通院が困難な方、不安のある方、ご高齢の方、厳格な姿勢の制限が必要な方など、網膜剝離の病状や患者さんによっては、入院して治療するメリットも大きいと考えます。当院では患者さんと相談しながら、最適な治療方針や入院期間を提案いたします。

© Otsuka Ophthalmology Hospital
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